コーチングって何?
ティーチングやカウンセリングとの違いは?
これらの疑問にお答えします
【筆者情報】
・2018年から産業カウンセラー/心理カウンセラー/メンタルコーチ
・大学で心理学を修了
この記事を読むと分かること
・コーチングとは?
・コーチングとティーチングの違いとは?
・コーチングとカウンセリングの違いとは?
・それぞれの関係性は?
では早速見ていきましょう!
コーチングとは?
コーチングとは?
まずはWikipediaの意味を見ていきましょう。
1. 一般的な英語のcoachingの意味であり、運動・勉強・技術などの指導をすること。
2. 促進的アプローチ、指導的アプローチで、クライアントの学習や成長、変化を促し、相手の潜在能力を解放させ、最大限に力を発揮させること目指す能力開発法・育成方法論、クライアントを支援するための相談(コンサルテーション)の一形態。
ただし、世界的に合意された明確な定義は存在しない。(Wikipediaより)
2番目がビジネスシーンなどで使われる一般的なコーチングの意味ですね。
この文章だけだと正直「なんのこっちゃ」という感じですので、もう少し見ていきましょう。
コーチングでは、人間は能力を持つ存在であり、より良く生き、より良い仕事をすることを望んでいると捉え、クライアントが自覚していない潜在的な知識やスキル、潜在能力を解放させ、それを知恵にまで高め、結果に結びつけ、最大限に成果を挙げさせることを目指す。(Wikipediaより)
コーチングが怪しいと言われてしまう原因の1つかもしれませんが、コーチングの最も特徴的な部分は「潜在意識を解放させて、最大限に成果を目指す」ことですね。
Wikipediaのように抽象的な言葉になるのは、「生まれもった素質」「環境」「関わる人」などによって「その人の人生がどう輝くか」「能力の発揮度合い」などが変わってくるからです。
国際コーチング連盟(ICF)
国際コーチング連盟はどう表現しているでしょうか。
コーチングとは、思考を刺激し続ける創造的なプロセスを通して、クライアントが自身の可能性を公私において最大化させるように、コーチとクライアントのパートナー関係を築くことです。
対話を重ね、クライアントに柔軟な思考と行動を促し、ゴールに向けて支援するコーチとクライアントとのパートナーシップを意味します。(国際コーチング連盟より)
より良い「パートナーシップ」を築くことが、能力開花に最も影響するということですね。
コーチングは一方的なものではなく、相互関係の中で生み出されるものです!二人三脚のイメージです。
一般社団法人 日本コーチ連盟
次は、日本コーチ連盟の「コーチングとは」も見てみましょう。
コーチングでは「答えを与える」のではなく「答えを創り出す」サポートを行います。 この考え方は「答えはその人の中にある」というコーチングの原則に基づいています。
コーチングでは「答え」について、「外から与えられた答えは情報」として、「自分の内にある答えを納得感」として位置付けており、 後者の自分の納得感を重視しています。
コーチングでは両者が結び付くことで「その人自身の答え」になると考えるとともに「答えを創り出す」ための基本としています。(日本コーチ連盟より)
潜在意識という言葉を使わずに説明されていて、より分かりやすいのではないでしょうか。
日本では二人三脚よりもカウンセリングのイメージの方が少し近い感じがしますね。
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コーチングとティーチングの違いとは?
ティーチングとは?
一般にティーチングは、親・先生・管理職などの立場にある者が、子・生徒・部下などを豊かな知識や経験に基づき、目標達成へと導くための指導方法です。
そのため、指示・命令型の答えを与えるコミュニケーションに陥る傾向があるようです。(日本コーチング連盟)
ティーチングとは、そのまま「教えること」ですが、コーチングとティーチングを混同してしまっている方もいるようです。
「本人はコーチングのつもりでも、結果としてティーチングになってしまってる場合もある」ということを日本コーチング連盟は言っていますね。
線引きは難しいですし、ティーチングが悪い訳ではないので、そこも注意が必要ですね。
【図解】コーチングとティーチングの違い・関係性
これまでの内容を参考に図にしてみました。(完全に表現できている訳ではないと思います。ご了承下さい。)
私の中ではこのようなイメージです。コーチングとティーチングは、それぞれの目的がそもそも同じ方向を向いていない印象です。
コーチングとカウンセリングの違いとは?
カウンセリングとは?
カウンセリング(英: counseling)とは、依頼者の抱える問題・悩みなどに対し、専門的な知識や技術を用いて行われる相談援助のことである。
アドバイスとは異なり、カウンセラーがクライエントに対して明確な解決策を直ちに提示することは原則的にない。
これは、カウンセリングという場においてクライエントが自らに向き合い、
その作業を通じて新しい理解や洞察に自発的にたどり着き、
最終的にカウンセリングが終結した後には、カウンセリングにおける経験を生かしてクライエントが実生活の問題や悩みに主体的に相対して行けるように導くことが、
カウンセリングの目的であると同時にカウンセラーの役目であるためであり、心理カウンセリングの際は大切にされる原則である。(Wikipediaより)
👇専門書からの抜粋です
一般的にいえば、カウンセリングとは言語的・非言語的なコミュニケーションを通して、専門的な立場から個人が悩みを解決し、心理的な成長を遂げるように援助することであるといえよう。(「心理学(新版) New Liberal Arts Selection (著:無藤 隆/ 森 敏昭/遠藤由美/玉瀬耕治」)」より)
コーチングは「目標達成のため」、カウンセングは「悩みを解決するため」という感じでしょうか。
それぞれの最終目的は同じような気もしますが、入口が違う印象を受けます。
ちなみに、カウンセリングと心理療法の違いは「病的であるかどうか」です。
【図解】コーチングとカウンセリングの違い・関係性
こちらも図にしました。
下の矢印は「その人が目指す理想の状態の向き」です。
コーチングもカウンセリングも「最終的な目的」は「同じ場所」を目指していると私は思います。
カウンセラーはコーチング技術を、コーチはカウンセング技術を自ずと使う瞬間があります。
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まとめ
以上、「コーチングとは?カウンセリングとの違いは?」でした。いかがでしたでしょうか。
少しでもあなたのお役に立てれば幸いです!
最後までご覧いただきありがとうございました!
ではまた、別の記事でお会いしましょう!