恋愛で使える心理学「単純接触効果」とは?
あなたも「単純接触効果」という言葉を、1度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
内容や効果は詳しく説明できなくても、何となく知っているという方がほとんどだと思います。
当記事では「単純接触効果(ザイアンスの法則)」について詳しく解説しています。
メリットだけでなくデメリットも存在しますので、意中の人に使いたい人は要チェックです。
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この記事を読むと分かること
- よく聞く単純接触効果とは?
- 単純接触効果のメリットとデメリット
- 具体的な体験談
この記事の執筆者
今回は大学で心理学を勉強している方に執筆してもらいました。
管理人である私も心理学部卒で、しっかりと監修しております。
それでは見ていきましょう!
「単純接触効果(ザイアンスの法則)」とは?
ザイアンスの法則とは、繰り返し接すると好感度や印象が高まるという心理学的効果です。
別名、単純接触効果とも呼ばれています。
誰もが経験のあることだと思いますが、初めのうちは興味がなかったり、好感度が低かったりしたものも、何度も見たり聞いたりする(接触する)と、次第に良い感情が起こることがあります。
例えば、よく聞く音楽やテレビでよく目にする芸能人などを好きになっていくことなどが挙げられます。
ザイアンスの法則(単純接触効果)は、恋愛にも大いに当てはまると言えます。
自分のタイプではなくても、学校や職場などで毎日会って話していると、自然と好意を持つようになった経験がある人もいると推測できます。
つまり、ザイアンスの法則(単純接触効果)を上手に活用すると、意中の人を振り向かせる事ができる可能性が上がると言えるのです。
単純接触効果(ザイアンスの法則)について詳しい解説
ザイアンスの法則とは、前述した通り単純接触効果に関する理論です。
ザイアンスの法則は、1968年にアメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが論文にまとめ、世界中に知れ渡りました。
ザイアンスの法則(単純接触効果)の効果である、何度も接触すると次第に好きになっていくというのは、見たり聞いたりすることで作られる潜在記憶が、印象評価に誤って帰属されるという、知覚的流暢性帰属説で説明されています。
また、潜在学習や概念形成といったはたらきも関わっているとされています。
挨拶をし、雑談をかわすこともザイアンスの法則(単純接触効果)が生じる行動の一つであると言えます。
アメリカのノートルダム大学が男女200万人を対象に行った研究で、相手の好意を維持する接触回数、好意が増す接触回数、好意が減る接触回数が明らかになっている。
分岐点は、15日に1回。
最低でも15日に1回のペースで接触しないと好意は薄れていき、逆にそれ以上の頻度でコンタクトを取っていると好意が増していったのである(参照:超トーク力の一部内容を参照に執筆)。
ちょっとした立ち話、たまたま一緒になったエレベーターでの雑談、挨拶代わりの短いLINEのやりとりなどが、相手との良好な関係を築くことに繋がり、それが相手との良好な関係を高める土台となっていきます。
また、お互いに「この人と会いたい」「一緒にいたい」と思い、積極的に共に過ごした時間が200時間を超えると、心を許しあえる関係が結ばれることが分かっています。
以上から分かるとおり、とにかく、いかなることでも相手と接触することが相手の自分に対する好意を上げる上で重要だと言えるのです。
例えば、学校や職場に好きな人や仲良くしたい人がいたとします。
そのような時に、「どのように話しかければ良いのだろうか」「どのタイミングで話しかければ良いのだろう」など、心の中に多くの疑問や葛藤が生まれることがあります。
そんな時、普段のたわいもない会話や挨拶などが、意中の人との距離を詰める上で重要な役割を果たしていると言えるのです。
しかし、中には迫られすぎるのが嫌いという性格の持ち主もいます。
過剰に接しすぎると「なんでコイツ、こんなに構ってくんの?」と感じるタイプです。
ですので、意中の人がいる場合は、その人がどのような性格でどのような考えを持っている人なのかじっくり見極める必要があります。
じっくり深い話を長時間するようなことが好きな人に対して、何度も会って必要のないコミュニケーションを取るのは、逆効果になる可能性が大と言えるのです。
単純接触効果(ザイアンスの法則)のメリットとデメリット
ここからは、ザイアンスの法則のメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
ザイアンスの効果に関するメリットとしてまず挙げられるのが、難しいテクニックなしに相手との距離を縮めることができるということです。
恋愛に関する心理学と聞くと、技術がいる話法や表情などが必要になると予想する人もいると思います。
しかし、ザイアンスの法則は、特に難しい話法や技術は必要なく、単に相手との接触回数を増やせばいいだけなので、その点では相手との距離を縮める上では簡単な方法であると言えます。
デメリット
ザイアンスの法則の一番のデメリットは、やりすぎると一気に嫌われるということです。
前述しましたが、人によっては必要なこと以外はあまり話したくない人や、短い会話ではなく深い会話が好きな人もいます。
言うまでもなく、そのような人に安易に接しすぎると嫌われるのは当然ですが、そのような性格ではない人でも、その人から好意を得ようとしすぎて接触回数が増えすぎると、「少ししつこいな」「今話す場面ではないな」など悪い印象を持たれかねません。
さらに、わざと接触回数を増やしていることを相手に気づかれると「小手先のテクニックを利用しているのか」「こざかしいな」などのさらに悪い印象を持たれる可能性もあります。
以上から、ザイアンスの法則は専門的なテクニックなどがいらない反面、調子に乗ってやりすぎると相手に嫌われることがあるということが言えます。
単純接触効果(ザイアンスの法則)を使った実体験
「会えなくても毎日連絡を取り合ったことがお付き合いをするきっかけに。」
高校二年生の時に好きな女の子ができました。
その子は、現在の自分の彼女です。
その子とは高校二年生の秋頃に友達になり、一気に仲良くなって二人で遊ぶような仲になりました。
そして、自分は何回か遊んだ時に「次遊ぶときに告白しよう」と心に決めました。
しかし、そのタイミングで新型コロナウイルスが蔓延し、緊急事態宣言が発令されたのです。
緊急事態宣言の影響で、学校も休校、以前のように遊びに行くことができなくなり、まったく会えなくなったため、二人の間の縮まっていた距離が少しずつ離れていくような感覚を覚えました。
そのような時期に本で初めて知ったのが、単純接触効果です。
当時高校生だった自分は、本の内容を熟読し、「これしかない!」と感じたのを今でも覚えています。
その日から、その子との接触回数を減らさないために、雰囲気が壊れないうちにほぼ毎日電話をしました。
緊急事態宣言で外出できないため、家で勉強とトレーニング(当時は野球部)しかすることがありませんでしたが、毎日の電話を楽しみに自粛期間を乗り越えました。
毎日の電話では、たわいもない会話で盛り上がり、すごく楽しかったです。
すると、以前は遊びの誘いや話しかけるのは全て自分からだったのですが、初めて向こうからビデオ電話がしたいと言われ、その時はすごく嬉しかったです。
その日からは、ビデオ電話で面白いフィルターをかけたり変顔をしたりし、一気に二人の距離が縮まったと感じました。
そして、緊急事態宣言が明け、学校が再開しました。
学校が再開して最初に会う時は少し緊張しましたが、彼女は、自粛前と変わらない笑顔で自分を迎えてくれました。
そして、彼女と一緒に帰った下校中に、自粛前に二人でよく遊んだ公園で彼女に告白し、見事告白は成功しました。
単純接触効果(ザイアンスの法則)を上手に活用して意中の人を射止めよう!
以上、ザイアンスの法則(単純接触効果)について解説してきました。
この記事を最後まで読まれた方は分かる通り、ザイアンスの法則(単純接触効果)は非常に簡単で、明日から誰でも活用できる心理テクニックだということが分かります。
この記事を読んでいるそこのあなた!意中の異性がいるのではないですか??
もし、いるのであれば本稿で紹介したザイアンスの法則(単純接触効果)を上手に活用して、意中の異性との距離を縮めてみては!!!!
【参考文献】
ロミオ・ロドリゲスjr(2015)『97%の人を上手に操る ヤバい心理術』SBクリエイティブ株式会社
メンタリストDaiGo(2021)『超トーク力 心を操る話し方の科学』株式会社CCCメディアハウス
最後に
以上、「恋愛で使える心理学「単純接触効果」とは?」でした。
いかがでしたでしょうか。
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