心理学/Psychology

臨床心理学を本気で勉強したいけど、大学に行くのが良いのか【心理大卒の答え】

2020/6/22

すずき りょう

▶︎1993年生まれ ▶︎立命館大学心理学専攻卒 ▶︎精神科勤務経験あり ▶︎産業カウンセラー/メンタルトレーナー

 

臨床心理学を本気で勉強したいけど、何から始めれば良いのか分からない!

資格や勉強法や将来性について知りたい!

これらの疑問にお答えします。

【筆者情報】
・臨床心理学を大学で専攻していた
・精神科に勤務経験あり
・2018年から産業カウンセラー/心理カウンセラー/メンタルコーチ

りょう/RYO

 

この記事を読むと分かること

・臨床心理学を本気で勉強するには何から始めれば良いのか
・どんな勉強をすれば良いのか
・資格はどんなものがあるのか
・将来性はあるのか

りょう/RYO

将来性に関しては、先に結論を言っておくと「ない」と思います。

言い方が悪いように思いますが、本気で臨床心理学を勉強したい方が、真剣にこの記事を読んでくれていると思うので、私も正直にここで先にお伝えしました。

学びたい領域が「コーチング」などであれば、臨床心理学を学ぶ必要はないという見解です。下で詳しく話そうと思います。

早速みていきましょう!

臨床心理学を本気で勉強するには何から始めれば良いのか

①まずどうなりたいか、何になりたいのか、どう働きたいのか を明確にする

臨床心理学の領域は、「病院」「学校」「司法」「会社」「福祉」が基本です。どの領域で働きたいのか明確にしましょう。

明確になると、必要な資格が分かります。必要な資格が分かれば、資格の過去問などからどの分野を勉強すればいいか分かります。

りょう/RYO

資格の過去問を解いて勉強すれば、臨床心理学についてしっかりと学ぶことができるでしょう。

 

②資格や目指すものによっては「大学」もしくは「大学院」に行く

本当に本気で勉強したい!という方は、やはり大学で授業を受けることをおすすめします。ぶっちゃけ世の中に溢れかえっている資格のための心理学講座などは、、、、面白くはないです。

社会人入学や、1つのコマだけ受講するとかそういうこともできますし、実際に私の大学には割といらっしゃいました。

りょう/RYO

休日にやってる特別講座とかも良いかもしれませんね。

 

既に「病院」「学校」「司法」「会社」「福祉」の領域で働いている人が臨床心理学を勉強する場合

既に「病院」「学校」「司法」「会社」「福祉」の領域で働いている人が臨床心理学を勉強する場合は、上記と同じように興味のある心理学の資格を探す。もしくは、下記の臨床心理学の本をおすすめします。

「臨床心理学 New Liberal Arts Selection」著:丹野 義彦/毛利 伊吹/佐々木 淳/杉山 明子

↓こちらの本は読みやすいので初学者の方にもおすすめです。

「面白いほどよくわかる!臨床心理学」著:下山 晴彦

りょう/RYO

私は↑この本好きです。絵や図が多くて分かりやすい。

 

どんな勉強をすれば良いのか

①目指す資格による

身も蓋もない言い方になりますが、資格によって勉強する内容は変わってきます。

例えば、「スクールカウンセラー」と「産業カウンセラー」では資格の勉強範囲が少し変わってきます。

「スクールカウンセラー」は学校関係ですから、「教育心理学」「発達心理学」「不登校」「非行(司法関係)」が主になります。

「産業カウンセラー」は他の領域でも活動できますが、基本的には「会社/職場」関係です。学習内容としては「傾聴/カウンセリング」だけでなく「労働関連の法律」なども学習する必要があります。

りょう/RYO

資格によっては「カウンセリングの実技」があるものもあります。

 

こちらもCHECK

心理カウンセラーになるには?資格が必要?【心理大卒カウンセラーが解説】

続きを見る

②資格に捉われず興味のある分野の本を読む

例えば、うつ病などの精神疾患について興味があるのであれば、図書館や本屋に行ってみるのも良いでしょう。

「心理療法」に興味があったとしても、心理療法にもたくさん種類がありますから、どんな種類があるのか本屋に行けばだいたい知ることができますよ。

りょう/RYO

音楽療法、認知行動療法、家族療法、芸術関係の療法など様々です!

先ほど紹介した本以外では、こちらの本もおすすめです↓

「よくわかる臨床心理学」著:下山 晴彦

下山晴彦先生の本は面白くて分かりやすいのが特徴です!

 

資格はどんなものがあるのか

臨床心理士

臨床心理士とは、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間資格、およびその有資格者のことである。活動領域に応じて学校臨床心理士、病院臨床心理士、産業臨床心理士などとも呼ばれる。

臨床心理士は臨床心理学を学問的基盤とし、相談依頼者(クライエント)が抱える種々の精神疾患や心身症、精神心理的問題・不適応行動などの援助・改善・予防・研究、あるいは人々の精神的健康の回復・保持・増進・教育への寄与を職務内容とする心理職専門家である。(Wikipediaより)

👉公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会の公式HPはこちら

りょう/RYO

国家資格ではなく民間資格ですが、1番有名な資格ですね。

 

公認心理師

公認心理師(こうにんしんりし)とは、「心理に関する支援を要する者の心理状態の観察・分析」・「心理に関する支援を要する者との心理相談による助言・指導」・「心理に関する支援を要する者の関係者との心理相談による助言・指導」・「メンタルヘルスの知識普及のための教育・情報提供」(第2条)を行う、公認心理師法を根拠とする日本の心理職国家資格である。(Wikipediaより)

👉厚生労働省の「公認心理師」サイトページへ。

りょう/RYO

心理職の国家資格がやっとできました。
資格取得には「心理学系科目を大学で履修し学士号取得すること」と「大学院でも心理学系科目履修と修士号取得すること」が必要です。その後、国家試験受けることができます。

 

産業カウンセラー

産業カウンセラーは、心理学的手法を用いて働く人たちが抱える問題を自らの力で解決できるよう援助する心理職資格である。「メンタルヘルス対策への援助」「人間関係開発への援助」「キャリア開発への援助」の3つを活動領域とする。日本では、心理職の国家資格である公認心理師のみならず、民間の心理学関連資格は多数存在するが、その中で産業カウンセラー資格は知名度の高いものの一つである。(Wikipediaより)

👉一般社団法人日本産業カウンセラー協会の公式HPはこちら

りょう/RYO

私も産業カウンセラーの資格を大学卒業した次に年に取得しました。

 

その他心理カウンセラーの資格

  • 学校心理士
  • 臨床発達心理士
  • ガイダンスカウンセラー
  • 認定心理士

など、他にも数えきれないほどあるのでWikipediaの心理カウンセラー一覧ページを載せておきます。
👉日本の心理学に関する資格一覧

こちらもCHECK

心理カウンセラーになるには?資格が必要?【心理大卒カウンセラーが解説】

続きを見る

 

将来性はあるのか

冒頭でもお伝えしたように、将来性は「ない」と思います。ガッカリされるかもしれませんが、それが私の考えです。

りょう/RYO

もちろん臨床心理学を学ぶこと自体は無駄ではありません!ただ、学んだ後の「活躍の場所」を考える必要はあります。

例えば、「コーチング」がしたいのであれば、臨床心理学を学ぶ必要はないのではないかと正直思います。以下は私の個人的な体験談なので、ご参考にしてください。

 

2つの将来性

将来性にも「経済的なもの」「幸福度的なもの」の2つあると思いますので、それぞれお伝えします。

まず「経済的な将来性」に関しては、「大学教授」か「精神科医」であれば将来性があると言えます。私は大学時代に教授に「大学教授になった方がいい」と言われました。教授の周りにいる臨床心理士やカウンセラーは複数の職場を掛け持ちして、やっと生活できるレベルだからとのことでした。

りょう/RYO

他にも臨床心理士の先輩や大学院生達からも同様のことを言われました。

教授のことは好きでしたし、割と仲良かったですが、臨床心理学の将来性がないという話は私にはショックでした。当時は「お金じゃない!フザケンナ!」と思っていました(笑)が、そもそも社会の制度やシステムとして心理職が輝ける場所は日本にはほぼありません。

なので海外に行くか、教授か精神科医になるかの3択だと思っています。

りょう/RYO

心理職の国家資格ができましたが、「教授」「臨床心理士の先輩」「バイト先の精神科医」も「勤務先の精神科で働く看護士さん達」も、「今の状態からそんなに変わらない」という見解でした。

「そんなの関係ない、自分が特別になる!」と私は思っていましたが、紆余曲折あり現在は別の方法で社会の役に立つことを考えています。

「諦めるな」と思われるかもしれませんが、社会の制度を変える活動をすることや精神科医や教授を目指すことは今の私は選択しません。なので、本気で臨床心理学の道に進もうと考えているのであれば、上記のような部分も参考にしてほしいと思います。

 

次に「幸福度的な将来性」に関しては、人によるので「ない」とは言えません。人は誰かに優しくしたり助けることで幸せを感じる生き物です。なので、むしろ「将来性がある」とも言えます。

実際に私が臨床心理学を勉強し、精神科のバイト/就職をしていた時は楽しかったです。幸せでした。ただ、1つだけ言えることは「臨床心理士などの心理職で本当に幸せそうな人はいなかった」ということです。

自己犠牲をし過ぎたり、経済的な不安があったり、将来に対する不安があったり。そういう方を間近で直接見てきた一次情報をお伝えすると、「長期的には幸福度が低いのかもしれない」と私は考えています。

もちろん向いている人もそこで働いている人も輝いている人もいらっしゃると思います。ですが、「本当にそれが自分の使命なのか」ということは考えた方が良いのではないでしょうか。

りょう/RYO

道が閉ざされた時は「あなたの才能はそこにはない」「別の道に幸せがある」と。

 

国家資格の公認心理師がどうなるのか

国家資格である公認心理師を取得した方がこれから先増えていくことは間違いないでしょう。医療現場や学校、職場でも活躍していく環境が出来上がると仮定すれば、何十年か先は公認心理師の活躍の場が期待できると思います。

やっとできた国家資格ですから政府はある程度プッシュような気はします。しかし歴史的にみると上手くいかない可能性もあります。日本の風潮として心理職が受け入れらることは難しいようにも思いますし、ぶっちゃけ現場では歓迎されていませんでした。

りょう/RYO

私は、受け入れらるフィールドがないのであれば、新しい場所を探すか作るしかないと思っています。嘆いていても仕方ないので、新しい方法で心理学をみなさんにお届けするような活動をしていきます。

 

まとめ

以上、「臨床心理学を本気で勉強したいけど、大学に行くのが良いのか【心理大卒の答え】」でした。いかがでしたでしょうか。お役に立てたら嬉しいです。

りょう/RYO

後半は個人的な見解が強かったと思いますが、やはり本気で学びたいのであれば、とりあえず「本を読む」「資格の下調べ」から始めることをおすすめします。

最後までご覧いただきありがとうございました!

ではまた、別の記事でお会いしましょう!

-心理学/Psychology
-, ,

© 2021 McTime